建築士製図試験 作図スピードUPに繋がる方法と間違った考え方

ピヨひこ

いよいよあとは製図試験だ!!
でもあんまり喜んでいられないね…製図試験まで時間がないし、対策を急がないと
そうだね。確かに急いで対策を始めないと…でも焦りは禁物だよ!
まずピヨひこ君には「製図試験を受験する人が陥ってしまう考え方と対策方法」そして「作図スピードUPに繋がる方法」を教えるよ

もとさぶ

このページで分かることは?
  • 製図試験を受験する人の間違った考え方について
  • 間違った考え方の「原因と対策方法」について
  • 作図スピードUPに繋がる方法について
  • テキストとDVD学習を利用すべき理由
  • エスキス力を上げる方法について

製図試験を受験する人の間違った考え方について

ピヨひこ

早く教えて~…時間もないし、作図の練習をして少しでも早く書けるようにならなきゃ
ピヨひこ君…まさにその「早く書けるようになりたいから作図の練習をする」という考え方がまずいんだよ

もとさぶ

ピヨひこ君のように「図面を早く書けるようにならなきゃ」と焦り、すぐに作図の練習を始める人がたくさんいらっしゃいます。

でも「すぐに作図の練習を始める」のは間違い…というより、正確には【まだ早い】です。

まずは「早く書けるように…と焦ってしまう原因」について、そしてその後で「対策方法」について話すね。対策方法はスピードUPに繋がるよ

もとさぶ

早く書けるように…と焦ってしまう原因

焦ってしまう原因は3つあります。

焦る原因とは
  • 自分の作図スピードがあまりにも遅い
  • 3時間以内に図面を書き上げる人が同じ教室内にいる
  • 講師から「作図は3時間で」と言われている

一つ目の理由として「自分の作図スピードがあまりにも遅い」ということ。

作図時間の目安は3時間程度とされています。
ですが、製図授業が始まったばかりの時期だと1図面に10時間近く掛かってしまいます。

ピヨひこ

みんながみんなそうじゃないと思うけど…製図授業が始まった8月頃のもとさぶさんは10時間以上掛かってたんだよね
自分自身もまさかそんなに掛かると思っていなかったから、かなり焦ったよ

もとさぶ

次に二つ目の理由が「3時間以内に図面を書き上げる人が同じ教室内にいる」ということ。

まだ、製図授業が始まったばかりなのにすでに目安の作図時間である3時間をクリアしている人がいます。

始まったばかりなのに3時間程度で書き上げている人がいれば、その人達は製図試験からの受験者だよ。
授業が始まる前に3時間で書けるよう準備を整えているんだ

もとさぶ

最後に三つ目の理由が「講師から作図は3時間で」と言われているケース。

作図3時間というのは間違いではないんだけど…10時間もかかっている状態の時に言われるからかなりプレッシャーになるんだよね

もとさぶ

焦る原因については以上です。
続いて対策方法について話していきます。
この対策方法が「作図スピードUP」に繋がる方法となります。

作図スピードUPに繋がる方法(対策方法)について

作図スピードがUPする方法は2つです。

作図スピードがUPする方法
  • 作図するのに必要な知識をつける
  • 何枚も作図の練習をする

ピヨひこ

なんだ…作図の練習はやっぱり良いことなんじゃん。「まずい」だなんて、もとさぶさんも意地悪なこと言うね
作図枚数をこなすことはとても大事なこと。でないと、絶対早く書けるようにならないからね。
でも、作図練習の前にまずは「作図に必要な知識をつける」ということがとても重要なんだ

もとさぶ

作図知識が無いまますぐに作図を始めようとしても、必ず手が止まります。

製図必要な知識

このように「EVの大きさは?」「階段の大きさは?」「トイレは?」…と基本的なことから…課題に沿った要求室の面積の出し方など…まずはこういった情報を先に頭に入れておかないと作図スピードは上がりません。

『覚えている事が少ないほど手が止まりやすい』と言えるでしょう。

まずは作図に必要な知識を身に付けようね!エスキスにも影響するんだよ。
ちなみに什器のレイアウトには気を付けて!なぜなら、什器のレイアウトって意外に難しいんだ。
だから面積に応じたバリエーションをいくつか作って練習しておいた方が良いよ(事務所の机と椅子とか…)

もとさぶ

注意
作図する為には「作図に必要な知識」は必ずいります。どっちみち覚えておかないといけないことなので早い段階からしっかりと覚えておきましょう!

「作図 ⇒ 必要な知識」ではなく「必要な知識 ⇒ 作図」とする方が効率も良いです

テキストとDVD学習を利用すべき理由は「作図に必要な知識(情報)が詰まっている」から

ピヨひこ

授業でも学ぶからわざわざ「テキスト・DVD」を見る必要ってないんじゃない?
そう思うよね…でも授業では全てを教わるわけじゃないんだ。
講師から教えてもらう授業は「ごくごく一部だけ」を学んでいると思っていた方が良いよ。
だから、必要なことを覚えるのならテキストとDVDを全てチェックしとくべきだね

もとさぶ

作図に必要な知識は講師から習う授業だけでは不十分です。
テキストとDVD学習によって補う必要があります。
さらに、作図だけに影響するだけでなく…エスキスにも影響します。

ピヨひこ

階段とかEVとか…けっこうパターンが多いんだけど、全部覚えておいた方が良いのかな?!
覚えるのはけっこう苦労するけど、なるべく覚えた方が良いよ。
エスキスの幅も広がるし、パターンが増える分だけエスキスをまとめるのも楽になるからね

もとさぶ

テキストとDVD学習から得た知識は、エスキスをまとめ上げる為の技術も向上させてくれます。

MEMO
製図試験はエスキスの段階で合否が決まると言われています。
縮尺1/400の段階で細部まで落とし込むことにより作図に移行しやすくなります
エスキスの段階で「図面化出来る。または、図面化してもおかしくないレベル」にまで完成させる必要があるよ

もとさぶ

テキストとDVD学習はどのタイミングで見るべきか

ピヨひこ

テキストとDVD学習はいつが良いの?

タイミングとしては「テキストとDVD学習」が出来るようになったらすぐにでも始めるべきです。

理由としては、製図試験日が近づくにつれて「時間的余裕・精神的余裕」が無くなる為、テキスト・DVDどころではなくなっているからです。

8月頭の時点でテキストやDVD学習でしっかりと必要な知識を覚えておけば、間違いなく他の受講生より何十歩も前に進んでいるよ。
「学習している・学習していない」人の差はかなり開いてしまっているでしょう。…嘘じゃないよ

もとさぶ

テキストとDVD学習の内容をノートにまとめる方法

ピヨひこ

テキストとDVD学習を同時期に始めた方が良いのは分かったんだけど、ノートの控え方やまとめ方はどうすれば良い?

DVD学習を利用していただけると気付くと思いますが…DVD学習はテキストに沿って解説されます。また「要点」や「重要な箇所」はピックアップして教えてくれます。

主にDVD学習でピックアップされていた箇所をノートに控えていたよ。下の記事で詳しく解説しているから参考にしてみてね

もとさぶ

本1一級・二級建築士製図 テキストとDVD学習のまとめ方と収納グッズを解説

DVD学習の内容について

ピヨひこ

DVD学習についての内容を教えてくれない?
総合資格・DVD学習の内容について簡単に書いていくよ。(日建・TACも大きくは変わらないと思います)

もとさぶ

DVD学習の内容
  • 個人で利用できる
  • 強制的なものではなく、自発的に利用するもの
  • 基本的に製図テキストに沿った形での学習だが、重要な部分(要点)を抜き出して解説してくれる為学習しやすい
次にDVD学習のメリットデメリットについても説明していくね

もとさぶ

DVD学習のメリット・デメリット
  • テキストと一緒の時期に利用すると尚良し(作図に必要な知識(情報)をまとめて確認できるため)
  • 自分のペースで利用ができ、授業で習わない部分を学ぶ事ができる
  • テキストと比べて、動画解説なので理解しやすい
  • 疑問があっても聞けないので、問題点をすぐに解決する事ができない
  • 一枚当たりの収容時間が数時間と長いものもある
DVDだから当然なんだけど「早送り・巻き戻し・一時停止」も出来る。
そのため「ノートに控えやすいし、巻き戻して何度も確認できる」ってのも良いよね

もとさぶ

注意
総合資格の場合は「同じ講義のDVD枚数」には限りがあります。
DVDは先着順なので利用者が混みあっている場合、先に借りられている可能性があります

エスキス力を上げる方法について

テキストとDVD以外にエスキス力を上げる方法を挙げておきます。

エスキス力を上げる方法
  • 講師に見てもらいプランの指摘をしてもらう
  • 周りの受講生の図面を見て参考にする。(良い所だけでなく、悪い所も見ておくと尚良)

これらはテキストやDVDで得られることではありません。通学でのメリットと言えるでしょう。

製図試験はパズルである

「製図試験はパズルである」と言われています。

数年前の製図試験よりも『要求室の面積指定』が少なくなり、今では『適宜面積』の出題が増えています。
ですが、面積の条件は変わったと言えど、適切な面積さえ出せばあとは配置していくだけなので、昔も今も大きくは変わっていません。

ピヨひこ

なんだ、パズルは得意だから簡単そう!
平面上だけなら簡単なんだけど…階や周辺環境にも意識しないといけないからけっこう難しいんだ。
「ゾーニング」って言うんだけど、このゾーニングで苦戦する人がたくさんいるんだよ

もとさぶ

建蔽率、延べ面積、要求室面積、配置する階・位置、建物内のゾーニング、周辺環境、出題意図…これらを考慮し図面を仕上げないといけないので、かなり難しいです

エスキスの訓練と共に少しでも引き出しを多くする為、周りの図面や意見をどんどん取り入れていきましょう!

まとめ

学科試験でも取り組む順番があるように…製図試験にも取り組む順番があります。

「製図テキストとDVDでの学習」には必要な知識(情報)が詰まっています。
作図のスピードUPにも繋がりますし、無駄になることはありません。

また「作図は慣れだから」と言う講師がたくさんいます。ただ具体的なアドバイスをくれない講師もいます。
なので、合格する為にはどうすべきなのか?!…という事を自分自身で常に考えていきましょう。

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