一級建築士試験 当日配布される学科要点【直前資料】は見るべき?

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ピヨひこ

学科試験日当日に試験会場前で配られている直前資料って見ておいた方が良いのかな?
各資格学校が無料配布している資料のことだね。私は3回学科試験を受けたけど…貰ったのは初年度(2014年)だけで残り2回は受け取らなかったな~。

色々と調べてみたから「見るべきか、見なくてもいいか」判断してね

もとさぶ

このページで分かることは?
  • 直前資料の内容について
  • 実際に直前資料から何問出題されたのか
  • 出題された問題はどんな問題だったのか
  • 「見るべきか」「見なくていいか」…管理人ならどうするか(個人的判断)
  • 直前資料を見るとどれぐらい時間がかかるのか
  • 全てに目を通す為の対策について
注意
「直前資料」という名称は管理人が勝手につけたネーミングです。

また、2014年度の時のもので、なおかつ、日建学院の直前資料しか持っていません。
一冊だけでの検証結果になることをご了承ください

直前資料の内容について

私が日建から貰った無料の直前資料は下写真だよ

もとさぶ

直前資料1

直前資料問題の難易度は「個人の勉強度合い」で感じ方が全く異なると思う

もとさぶ

ちなみに私の場合であれば…

 

『比較的見覚えのある問題の集まり』という印象が強かった

過去問もそこそこ勉強してきた人であれば「知っている」と思える問題が7~8割以上はあるんじゃないかな

もとさぶ

ピヨひこ

…ってことは、だいたい基本的部分を押さえた資料っていう感じか…一応「要点整理」って書いてあるもんね

直前資料の中には「時間の無駄」と感じるぐらいの『簡単過ぎる問題』も混じっています。

直前資料の大きさについて

大きさが変わらない前提だけど…だいたいB5サイズ(182mm×257mm)でとても薄い、そして重さも全然重くないよ

もとさぶ

見開いた感じは下写真を参考にして下さい。

直前資料2

問題数は科目で違う

直前資料の問題数は科目で違います。また「本試験と同じ問題数」という訳でもありません。

計画:20問
環境・設備:30問
法規:50問
構造:50問
施工:50問

注意
「2014年度の問題数」であり、その他の年度は不明です。

また日建以外の直前資料は全く異なる可能性があります

実際に直前資料から何問出題されたのか

ピヨひこ

そうそう!ココの部分が気になるんだよ~超重要なことだから、ちゃちゃっと教えてよ
だよね~資格学校の人も「直前資料から〇〇問出題されました」とか言ってるもんね。「どれだけ出たのか」「どういった問題が当たったのか」調べてみたよ

もとさぶ

比較するのは「2014年度の直前資料」と「2014年度の本試験問題」です。

計画:5/20(25%)
環境・設備:5/30(16.6%)
法規:未調査
構造:16/50(32%)
施工:8/50(16%)

法規は文字が薄れてて読み取るの大変そうだったから未調査。

その他の科目で言うと…だいたい「16%~32%」の比率で出ていたみたいだね

もとさぶ

ピヨひこ

あれだけ膨大な範囲なのに…思っていた以上に高い確率で当ててるんじゃん…
そうだね…私もビックリしちゃった…

でも何度も言っているけど注意してね

もとさぶ

  • 「日建の直前資料のみでの判断である」ということ
  • 「2014年度がたまたま的中しているだけで、その他の年度は不明である」ということ
  • 「他学校の直前資料はどうなのか不明である」ということ

出題された問題はどんな問題だったのか

「…で、当てた問題はどんなんだったの?」という疑問が湧くと思う。これについても調べてみたから参考にしてみてね

もとさぶ

少し長くなるので下記記事に検証結果を載せています。参考にどうぞ。

悩み3一級建築士試験 直前資料から実際に出題された<問題数と内容>

検証の仕方は「日建直前資料の問題文」と「本試験の問題文」で類似している問題を並べて表示しています。

「見るべきか」「見なくてもいいか」…管理人ならどうするか

個人的に見る必要はないかな…と思う

もとさぶ

ピヨひこ

もとさぶさん的には「見る必要なし」か…

あと一つ聞いておきたいんだけど、どうして初年度は日建の直前資料だけ貰ったの?

「直前資料が多い(日建以外にも受け取るということ)と見る物が増えて混乱してしまう」と考えたからだよ。

ちなみに日建の直前資料になったのは「たまたま先に受け取った」だけの話しなんだ

もとさぶ

見なくてもいい理由:まとめ

  • 基本的に知っている問題が多い(勉強度合いで違う)
  • 直前資料とは別の「復習用資料」があれば、復習用資料を見るべき。
    おそらく復習用資料は「自分自身が苦手とする分野」「覚えないといけない」といった内容をまとめているはずだから
  • 直前資料の量が多く、全て読み切れず中途半端に終えてしまう可能性があるため
  • 仮に知らない問題が載っていても、短い休憩時間で覚えられるか分からないから
私は初年度の時に構造と施工を全て見る事ができなかった…だから2年目以降は『「直前資料を全て見れない」「あっこの問題さっきの直前資料に載っていたけど…なんだっけ?」といったモヤモヤや後悔が残るぐらいなら貰わない』と決めていたね

もとさぶ

直前に新しいものを詰め込むことは、混乱の元になるので個人的におすすめしません。

ですが…見ても良いかな?!と思える人についてもまとめてみました。

  • 復習用資料を用意していない人
  • 休憩時間中に特にする予定がない人
  • 短時間でポイントを押さえたいという人
直前資料を見る場合は休憩時間で使える時間配分に気をつけて

もとさぶ

直前資料を見るとどれぐらい時間がかかるのか

直前資料を利用すると決めたものの「掛かってしまう時間」をある程度予測していないと、全てに目を通すのは難しいと思います。
今一度直前資料を見てみましょう!

直前資料1

ピヨひこ

30分って書いてあるね
だね…でも全科目が30分でも「科目別でどれぐらいなのか?」とか分からないよね。このままだと休憩時間に網羅できない科目があるかもね

もとさぶ

続いて30分を基準とした場合の「科目毎にかかる目安時間」を算出していきたいと思います。

「科目毎にかかる目安の時間」を考えてみた

注意
「2014年度の問題数」であり、その他の年度は不明です。

また日建以外の直前資料は全く異なる可能性があります

30分という「時間」と「直前資料の問題数」とで科目毎にかかる時間を逆算してみたよ。

あくまで「かかる総時間を30分」とした場合だから注意してね

もとさぶ

計画:20問
環境・設備:30問
法規:50問
構造:50問
施工:50問

時間:「30分×60秒=1800秒」
問題数:「200問」

1800秒/200問=9秒/問

ピヨひこ

1問を9秒って…ほんとに「目を通すだけ」って感覚だね。「ん?」と思う問題があっても考えている時間はなさそう
そうだね…9秒/1問から科目毎にかかる目安の時間を計算してみたよ

もとさぶ

計画:3分(180秒)
環境・設備:4.5分(270秒)
法規:7.5分(450秒)
構造:7.5分(450秒)
施工:7.5分(450秒)

ピヨひこ

20問を3分でとか無理っぽい…やっぱり「1問あたり9秒」っていう設定じゃキツイかなぁ~もっと時間がかかると想定した方がいいのかも
なんでも準備は大切!ピヨひこ君みたいに「無理っぽい」と予測するのも大事なこと。
「じゃあ、どうするのか」といった対策を練る事が出来るからね

もとさぶ

ちなみに2016年度の一級建築士試験日程を記載しておきます。
休憩時間と「直前資料にかかる時間」に気を付けましょう。

内容時間
注意事項等説明9:30~9:45
学科Ⅰ・Ⅱ(計画、環境設備)9:45~11:45
休憩45分
注意事項等説明/法令集チェック12:30~12:55
学科Ⅲ(法規)12:55~14:40
休憩20分
注意事項等説明15:00~15:10
学科Ⅳ・Ⅴ(構造、施工)15:10~17:55

まず休憩時間を確保できるのは、以下の時しかありません。

  • 午前9:30分まで(注意事項等説明が始まるまで)
  • 昼休憩の45分間
  • 法規試験が終わった後の20分間

休憩時間の使い方などを解説した記事は以下となります。

一級建築士試験(学科試験)「当日の心得」と「休憩時間」について

全てに目を通す為の対策について

次は「直前資料の全てに目を通す」対策をいくつか考えてみたよ

もとさぶ

  • 前年度の直前資料を持っている場合は「どれぐらいかかるのか」正確な時間を測って把握し、当日に生かす
  • 試験会場入りをかなり早めて目を通す
  • 初めに目を通す際に重要箇所にはマーカーを付けて、再度使用時に備える

まとめ

私みたいに『直前資料なんていらないやっ!』という人は、自身で用意した復習用資料を活用してください。

『いやいや…直前資料を使用するぞ』という人は、目安時間30分だと1問あたり9秒という計算になり、あまり現実的ではありません。
全てに目を通す為の対策が必要になると思います。

誰でも出来る対策として「試験日当日は早めに会場に入って目を通す」が最適かな。私は思います。
当日「どうしよう?」と迷わない為にも作戦を立てて、スムーズに対応できるように準備しておきましょう。

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