一級建築士製図 授業課題の作図が出来ず、自信を失くしている人へ

悩み1

総合資格で受ける製図対策授業も終わりが見えてきて、製図試験日が迫っている。

そんな佳境に入っている時期にも関わらず、中には普段の授業課題ですら【上手くエスキスがまとめられず、時間内に書き切る事ができない】と悩んでいる人が、少なからずいらっしゃると思います。

かと言う私が、正にそうだった

もとさぶ

私の経験上、今現在そんな状況下に陥っている人の自信パロメーター値は、ほぼ0と言えます。

正確には「毎週、毎週…と授業を受ける度に少しずつ自信が無くなる」といった感覚に近いかもしれませんね。

試験日が近づくに連れて「自信とモチベーション」を上げていかないといけないところ、実際は真逆の方向へと気持ちが落ちていき、正に【自信喪失】という言葉がピッタリな気がします。

『このまま試験を受けて合格出来るのか?…』と、とても不安な気持ちになる

もとさぶ

階段で言うと、エスキスは製図試験の1段目にあたります。その1段目からつまずいてしまう訳ですから、不安になるのは当たり前です。

不安になる気持ち分かる。ほんと、痛いほどに分かるんだ。

毎週『きっと今日もエスキス出来ないんだろうな…』と、学校へ向かっている時にいつも考えていた。
何もできないと授業に参加するのが嫌になるぐらい、惨めな気持ちになっちゃってたな

もとさぶ

ですが、当日の試験ではどうかその気持ちを引きずらずに臨んで欲しいです。

なぜなら、今まで上手く課題をこなせなかった人でも、合格出来る可能性は十分にあります!!

真面目に授業を受け、自習をしっかりとしていれば「作図する為の知識」「記述を書きあげる為の知識」が備わっています。

たまたま、総合資格の課題や模擬試験は出来ずに結果を出せてなかったけど、本番の試験では結果を残す事が出来るかもしれない。

諦める必要はない。合格出来る可能性は秘めている

もとさぶ

時間内に書き切る能力さえあれば、過去の課題や模擬試験の結果がどうであれ、本試験では一発逆転で合格する事が出来る可能性があります。

 

これから当ブログナビゲーターである「ピヨひこ君」と「もとさぶ」とのやり取りを介して、製図試験で【必ず落としてはいけないポイント】や、私の独断とはなりますが【合格出来る可能性がある人】について解説していきます。

自信が全くなく不安に陥っている人にとって、少しでも希望を持ってもらえる様な内容となれば幸いです

 

ピヨひこ

全然だめだぁ~エスキスをまとめられない。きっと本試験もダメだ。落ちちゃう…勉強頑張っているのになんで出来ないんだろう
ピヨひこ君。大丈夫。私もピヨひこ君と同じで「授業課題や模擬試験」のエスキスを全然まとめる事が出来ていなかったんだ。当時は毎週毎週『周りと同じ授業を受けているのに、どうしてできないんだ…』と悩んでいた。

今回は【授業課題、模擬試験のエスキスを全然まとめる事が出来ていなくても、本試験では合格出来る可能性を秘めている人】についての解説をしていくよ

もとさぶ

このページで分かることは?
  • 管理人の「授業課題、模擬試験」のエスキス状況
  • 合格出来る可能性を秘めている人
  • 「総合資格:授業課題、模擬試験」と「本試験」の難易度比較
  • 製図試験で気を付けるポイント

管理人の「授業課題、模擬試験」のエスキス状況

私は総合資格の「授業課題や模擬試験」のエスキスを上手くまとめる事が出来ず、時間内に書き切れないことがほとんどだった

もとさぶ

私が製図試験を受けた年は2016年度です。2016年度の総合資格課題数は「基本課題:2課題、オリジナル課題:12課題、模擬試験:3課題」合計17課題ありました。

その内、エスキスを完成させることが出来たのは「授業課題1つ」と「模擬試験1つ」の合計2課題のみです。

具体的に説明すると…

 

授業課題:エスキス、作図はなんとか完成出来た。だけど記述は時間切れで間に合わなかった。つまり「エスキスと作図で試験時間の6時間30分を費やした」という状況(私の作図スピードは3時間~3時間30分程度なので、エスキスに3時間かけていたという事になります)

模擬試験:エスキス、作図、記述を時間内で完成出来た。だけど「エスキスで講師から少し助言を貰って完成出来た」という状況

講師からの助言は『この要求室をこっちに配置すれば上手くまとまるんじゃない?』といった具体的な助け船だった(笑)

もとさぶ

合格出来る可能性を秘めている人

授業課題の作図と記述が時間内に完成出来ない人は、たいていエスキスで手詰まりとなってしまっている人が多いはず。

それでも「本試験では合格出来る可能性を秘めている人」というのを挙げていくね

もとさぶ

  • エスキスはまとめられていないが、過去に講師から「ゾーニング」や「動線」といった部分を指摘された事がほとんど無い
  • 記述は1時間以内に書く事ができる
  • 作図は3時間前後で書く事ができる(平面・断面・補足説明等も含みます)
  • 自習等の再作図時に、エスキス・記述・作図を6時間30分以内に書きあげられる
注意
作図・記述を6時間30分以内に完成させている人でも「ゾーニング」や「動線」で指摘を受けている人は注意して下さい。

後述する「製図試験で気を付けるポイント」に引っ掛かっています

ピヨひこ

結局、どういう人のことなの?
つまり【あとはエスキスさえまとまれば…】という人だね

もとさぶ

こういった人はたとえ普段の授業課題や模擬試験の結果が悪くても、本番の試験では合格出来る可能性が十分にあります。

次に「合格出来る可能性」の理由と「気を付けるポイント」の解説をしていこう

もとさぶ

なぜ、本試験で合格出来る可能性があるのか

ピヨひこ

普段の授業課題ですらダメダメなのに、どうして本試験だと合格出来る可能性があるの?

総合資格に通っていれば、よく聞く言葉があります(日建・TACでは分かりません)

  • 本番の製図試験は「総合資格の授業課題、模擬試験よりも簡単だ」という言葉

ピヨひこ

確かに本当に簡単なら、エスキスが苦手な僕でも完成させる事が出来るかもしれないけど…実際どうなんだろう?!

「総合資格:授業課題、模擬試験」と「本試験」の難易度比較

2016年度(H.28年度)の製図試験を実際に受けてみた感想を書いていこうと思います。

普段の授業課題ですら全然ダメだった私の感想としては「本当に授業課題、模擬試験よりも、まだ簡単」という印象を受けた

もとさぶ

試験当日に学校へ戻って(復元図面を書く為)周りの受験者の状況を聞いてみたところ、未完成で提出した人はかなり少なく、ほとんどの人が図面と記述まで書き切る事が出来ていたみたいです。

注意
ただ当然のことながら、製図試験の難易度は毎年変わります。

2016年度(H.28年度)では、図面を書きあげていた人の割合がとても多く「採点でふるいにかけられていた」試験でした。

 

反面2017年度(H.29年度)では、図面を書きあげていた人の割合が2016年度よりも少なく「エスキス段階でふるいにかけられていた」と言える試験でした。

 

このように年度によって難易度が違うので、なんとも言えないですが…『授業課題、模擬試験よりも本試験の方が簡単』という言葉が残っているぐらいなので、比較的「製図本試験」の方が簡単である可能性がある。と思っても良いのかもしれません

製図試験で気を付けるポイント

他の記事でも言っているんだけど、製図試験には「足切り・減点箇所」が指定されている。まずはここのポイントをしっかりとクリアしないと合格は難しいと思う。

だからしっかり覚えておこうね

もとさぶ

必勝1一級建築士製図 試験には【5箇所】足切りがあるって事知ってた?

下の記事も参考になるかもしれないので気になる人は見て下さい。

勉強1一級建築士製図 パッシブデザイン(吹抜け等)採用時の注意点を解説

まとめ

資格学校に通っている全ての受験者が、授業課題をパーフェクトにこなしている訳ではありません。

図面は完成するけど、ランクⅠ図面が取れなかったり…私みたいに課題を出されてもエスキスで止まって、授業の1日を終えてしまう…という人も中にはいると思います。

ですが、不安にならないで下さい。

「授業課題、模擬試験は本試験ではない」ということ。

 

しっかりと製図対策をしていて、作図・記述の知識が備わっていれば十分に「合格出来る可能性がある」ということ。

実際問題、合格者の中には『本試験で一発逆転、合格した』という人も多くいるはず!

身近な存在で言うと、私がその内の一人だよ

もとさぶ

  • 本試験では気持ちを切り替える
  • 自信は無くす必要がない
  • 製図試験のポイントに気を付けておく

以上の点を踏まえて、合格を目指しましょう!

2 COMMENTS

ケニー

もじゃさま

こちらの記事を読ませて頂き、正しく今の自分の心境そのままで少し泣きそうになりました。(安心と言う意味で)
僕は初受験で総合資格に通っていますが、この記事の通り授業中にエスキスがまとまった試しがありません。
(ぶっちゃけ総合資格の課題難しすぎじゃね?こんなの本試験で出たら確実未完成のランクⅣだわ)
と心の中で毎週凹んでいます。毎週毎週課題が難しくなっていき、しっかり勉強しているはずなのに講義が進む毎に落ち込み、諦めかけてた今日この頃です。笑
そんな僕でも模試1の時だけは時間内に完成する事が出来ました。ランクⅡでしたが完成できた事自体が初めての経験なのでとても嬉しかったです。まぁその次の週からの通常授業では相変わらず全くエスキスがまとまらないのですが。。。
講師からは
「動線やゾーニングは悪くないのに何故そんなにエスキスを長い時間やってるの?見切り発車でも書き切らなきゃ意味ないよ」
と毎度のように怒られていますが、
(それが出来ないから困ってるのに。。何かアドバイスしてくれや。。)
といった感じです。
模試が時間内に完成したのは、いつもの課題より自由度が高く簡単?だった気がするのですが、本試験も自由度が高い感じなのでしょうか?
資格学校の課題は答えありきで全く自由度が無く決められた位置に配置し、決められたスパンじゃないと納まらない気がしてどうにも難しいです。。

とはいえ、この記事を読ませて頂いて少しやる気を取り戻せました!これからもブログの更新楽しみにしております!
長文失礼しました。

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もじゃ

ケニーさま

コメントありがとうございます。
適切なアドバイスとなるか分かりませんが、可能な限り力になる情報を提供できれば。(主に精神面)

まず、『ぶっちゃけ総合資格の課題難しすぎじゃね?こんなの本試験で出たら確実未完成のランクⅣだわ』← まさしく私も同じ気持ちでした。

ですが、周りを見れば実際にエスキス・記述・作図と6時間30分内に仕上げる人もいるわけで・・・
なぜ、同じ授業を受けていて自分には出来ないのか?
持っているポテンシャルの違いか?
などと悔しい思いと、
何度も「消して書く」を繰り返してはいるけど、どうしてもエスキスがまとまらず「ほとんど白紙」に近い自分のエスキスプランを見ながら恥ずかしい思いを毎週授業でしていました。

当然、人によって感じ方は違いますが・・・それでも、正直私にとって総合資格の問題は、手も足も出ない課題が多くとても難しかった様に感じます。
総合資格課題で個人的に思うのは、【難易度】以外にも、そもそも総合資格が【合う・合わない】といったものもあるのかもしれません。

実際私の場合、日建の模試(2週間前実施)・本試験の問題というのは、総合資格課題みたいにエスキスで手が止まって終了とはならず、書き切る事が出来ました。
本試験がたまたま自分に合ったのか、難易度が低かったのか(自由度が高い)・・・証明出来る根拠となる物がない。というのがとても残念なのですが。
もしかすると、ケニーさまの模試1に感じたものに似ているかもしれません。
なんで、書けた?この課題が合ったのか??という実感のない感じに近いかもしれませんね。

ただ、一つ言える事は、総合資格授業課題・模試は出来ていなくても「総合資格の授業を通して得た知識」さえあれば、書き切る事が出来る【技術】がある(当然合格することも)という事が言えます。
なので、本試験は気持ちを切り替えて受けて下さい。

『見切り発車でも書き切らなきゃ意味ないよ』 ← 講師の力量なのか、総合資格の方針なのか、私達が欲しいピンポイントの情報ってほとんど開示してくれません。
ペンが止まっていれば「とりあえず手を動かさきゃ」と、言われた事もあります。

ですが・・・動かしたくても動かないんじゃっ(‘Д’)という状況です。
なにから見直せばいいのか。
要求室をどの配置に置くのが正解・不正解なのか。
そもそも、採用しているスパン自体の選択ミスをしているのか。
どこの段階でつまづいているのか分からない。

まさにお手上げ状態。

こんな私達の心理状況を理解してくれていない講師が多い気がします。

正直、初めのスパン割から助言をくれ。と思いましたし、
仮に私が採用したスパンで納めきれるのか?講師ならこのスパン(私が採用したスパン)で納めた模範解答例をくれ、講師が納める事が出来ないならスパンが悪かったと納得する。
というのを心の中でずっと思っていました。

ですが、講師ってあまり頼りになる人って少ないのかもしれませんね。
それならば、他の生徒さんの図面を見て【良い部分・悪い部分】を独自に分析する方が、自分にとってタメになる気がします。

『模試が時間内に完成したのは、いつもの課題より自由度が高く簡単?だった気がするのですが、本試験も自由度が高い感じなのでしょうか?
資格学校の課題は答えありきで全く自由度が無く決められた位置に配置し、決められたスパンじゃないと納まらない気がしてどうにも難しいです。。』
← 確かに授業課題のスパンの自由度は狭い気がします。

本試験は?というと、私は一度しか受けた事が無いので、なんとも言えないですが・・・
課題時スパンと比べると、まだ自由度があるかもしれません。

H.28年度試験で私は、ヨコ7m × タテ6mスパンの基本グリッドで納めましたし、
解答例を見ても、例1:ヨコ6m × タテ7m、
例2:ヨコ6m × タテ6m
といったスパンが解答例となっています。
それだけスパンには自由度があるのかな?と思ったりもします。

そして、試験元の解答例を見て頂くと気付くのですが、試験元解答例スパンは「基本グリッド」を使っています。
授業では「複合スパン(ヨコ6m一部7m × タテ〇mといった感じ)」を使用して納める課題もあったりすると思うのですが、本試験で試験元が公開しているスパンは「基本グリッド」となっています。
(最低でも過去3年分は)
つまり試験元から「基本グリッド」でも納める事が出来るよ?!という解釈(ヒント的なもの)とも取れます。

また総合資格では「複合グリッド」を習いますが、「複合グリッド」を扱う課題問題がこれまた私には難しく、かつ、生徒をより悩ます「ツール(スパン決めの選択肢)」が増えてしまっています。
この事により(選択肢が増える)どれが正解なのか?というのがさらに分からなくなり、より一層課題を難しくしてしまっている原因の一つなのかもしれませんね。
「基本グリッド?」「複合グリッド?」どっち??みたいな・・・

過去の試験元の解答例を見る事が出来れば見て欲しいのですが、意外と「基本グリッド」で納めているのかもしれません。
もちろん、今後の試験では「複合グリッド」を採用した解答例が出てくる(以前にもある)可能性もありますが、
過去を遡ってみた時に試験元解答例が「基本グリッド」を採用しているものが多いのならば、「複合グリッド」を使用する。という【選択肢が薄く(なくなる)】ので、エスキスが少し楽になるかもしれませんね。

エスキスのポイントといった助言は、私には出来ませんが(´・ω・`)
ただ、本試験では最後まで書けると信じて、まずは「基本グリッド」で考える。
そして、大きなミスや小さいミス、補足(補足説明や庇記入)といった部分に十分気を付ける。
というアドバイスしか出来ません。
微力なアドバイスとなりましたが・・・頑張って下さい。

長文失礼しました。

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