一級建築士試験・法規の特徴・勉強スケジュール・勉強方法を解説

ピヨひこ

法規試験の特徴と、勉強の仕方を教えて
OK!まずは特徴を押さえてから、その後で勉強方法を教えるよ

もとさぶ

このページで分かることは?
  • 特徴1:法規試験は本当に得点源なのか
  • 特徴2:法規の勉強スケジュールについて
  • 特徴3:法規試験の構成と難易度について
  • 勉強方法:法規の勉強方法について

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特徴1:法規試験は本当に得点源なのか

建築士試験の中で法規は一番の得点源だと言われています。
この意見には私も同意で…「法規は何度も解いて慣れることで、点数を稼ぐことが出来る科目(得点源)」と言えます。

ただ、一点気になるワードがあります。

それは「満点を狙いましょう」という言葉。
この意味は答えが法令集に書かれていて試験中にも持ち込めるという理由から「満点を狙える」と言われています。
一度は聞いた事があるかもしれませんね。

ピヨひこ

よ~し!頑張って満点取れる様に勉強するぞ!
ちょっと待ってピヨひこ君。
もちろん満点取れるに越したことはないけど、法規だけに固執し過ぎるのはどうかと思うよ

もとさぶ

ピヨひこ君のように「法規は満点取らないと!」と思う人もいるかもしれません…ですが、建築士試験は法規だけではありません。
満点を意識し過ぎて勉強時間が法規に偏り、他科目への対策が疎かになった結果、足切り他科目の点数が伸びず総得点が足らずに不合格になってしまう可能性が十分にあります。

かなり時間を費やし勉強して満点が取れたとしても、MAXで30点しか稼げません!

 

まずは、一級建築士に必要な点数を整理してみましょう。

足切りの点数は「計画:11点、環境・設備:11点、法規:16点、構造:16点、施工:13点」であり、各科目毎でおおよそ55%以上の正答率であれば足切点はクリア出来ます。
次に総得点は、全科目の点数が70~76%以上の正答率であればクリア出来ます(年度によって違います)

法規で満点を取る必要はなく「足切りをクリアする点数」かつ「全体で76%以上の点数」を稼げるような勉強方法で良いという事が分かってもらえると思います。

このことから言えることは、どの科目も満遍なく勉強をしておいた方が安心。ということだよ。「法規満点説」に惑わされないで!
それにね。法規を満点取るのは簡単なようで、実は難しいんだ。
本試験で満点取れている人は割と少ないと予想するよ。だから満点取れたらラッキー!!程度に考えて肩の力を抜いてね

もとさぶ

ピヨひこ

なるほど…1科目で底上げ出来る点数には限界があるもんね。
でも5科目の点数で底上げ出来たら「足切り対策」にも「総得点対策」にもなるんだね
MEMO
満点を取る必要はないですが、目標は25点以上としましょう!そうすることで他科目に余裕が生まれます

特徴2:法規の勉強スケジュールについて

ピヨひこ

よしっ!5科目満遍なく勉強を開始していこう!まずは…好きな構造から勉強しようかな
ちょっとお待ちをピヨひこ君。まずは法規で過去問25点前後取れるぐらいになるまでミッチリ勉強することをオススメするよ

もとさぶ

学科試験で一番初めに勉強を取り組んで欲しいのが法規です。
勉強スケジュールとしては「初めにドップリ法規へと時間を使って覚える」そして、過去問で25点前後取れるようになれば「法規の勉強ペースは2日、3日おきに過去問1年分解く」という頻度に落としましょう。

法規に慣れて点数が取れる様になれば「感覚を忘れない程度」に勉強頻度を落としていくイメージだね

もとさぶ

法規から始めた方が良い理由
  • 試験時間(1時間45分)内に点数が取れるようになるまで、かなりの練習時間が必要
    (「法令集を見ずに回答」や「法令集を引く動作」というのは劇的に早くならない。何度も練習を積み重ねる必要がある)
  • 慣れれば25点以上(80%以上)確保出来、総得点に余裕が出来る
  • 法規は勉強をすれば点数が取れる様になるが、逆に全くしなければ全然点数が取れない
何度も言うけど法規に慣れるのは、ほんと時間がかかるからたっぷり余裕をみておいてね。
十分な勉強時間を確保して、何度も過去問を解いていけば、自然とスピードも上がってくるよ

もとさぶ

ピヨひこ

もとさぶさんも法規始めたては1問(4肢)30分近くかかっていたんだよね
・・・・・・うん

もとさぶ

MEMO
参考までに…私の場合、法規の勉強時間は170時間ほどで全体の勉強量に対して3割も費やしていました。
それだけやって本試験の点数は23点です(年度の難しさ、得意不得意で大きく変わります)

特徴3:法規試験の構成と難易度について

法規試験の構成と難易度をしっかりと把握するだけで、勉強方法・試験当日の取り組み方に影響するよ

もとさぶ

お持ちの過去問を見て下さい。

「年度毎・各分野毎の問題が何問出題されてきたのか」という一覧表があります。

法規試験構成

これを見るだけで、重点的に勉強をしておいた方が良いところ、逆にあまり時間を掛けて勉強する必要がないところ。というのを把握することが出来ます。

あまりにも出題頻度が少ない分野に貴重な時間を使い過ぎるのはナンセンスです。

効率良く勉強をするのならば、出題頻度の高い分野を徹底的に勉強していきましょう。

構成毎の難易度について

次は試験当日に関ることです。

ピヨひこ

たまに法規試験は前半部分が難しくて~後半部分の問題は簡単。…って聞くんだけどどうなんだろ?
それはね。私も聞いたことがあるけど…信頼性に欠ける情報だよ。これを見てみて

もとさぶ

H.27年度

構成毎の難易度H27

H.26年度

構成毎の難易度H26

このように建築士試験は年度によって「各科目・各分野」で難易度が変化します。
なので、前半が難しく、後半は簡単。といったことはありません。

対策として挙げるならば「時間内に全ての問題に目を通す」という技術・時間的感覚を身に付けることが必要です。
(解ける問題、解けない問題、両方ともを考慮しての話しです)

ピヨひこ

イージーな問題がどこから出るのか分かれば気持ちが楽になるのに…期待していたんだけどな…

勉強方法:法規の勉強方法について

最後に法規の勉強方法についてだよ。何も難しいことはないから安心して

もとさぶ

法規の勉強で押さえておくべきこと
  1. テキストは必要ない
  2. 過去問を何度も解いて法令集を早く引けるようにする
  3. 建蔽率・高さなどの計算式はしっかりと覚えておく

私は建築士試験の勉強にはテキストが必要だと思っています。
その為法規の勉強でも初めはテキストから利用していました…ですがテキストを読んでいくにつれて「あっ。法規はテキストを見ても無駄だな」と思った訳です。

なぜなら、テキストをどれだけ読み込んでも法令集を早く引く事が出来ないからです。

なので法規には、テキストは必要ありません。

少しでも早く解けるようになりたいのなら「ひたすら過去問を解いて法令集に触れる」…これに尽きます。

計算式をまとめて見るのにはテキストは役に立つけど…その時ぐらいかな

もとさぶ

計算式は諦めずしっかり覚える

毎年法規では計算式(高さ等)を使った問題が数問出ます。

計算問題が難しい時もありますが、その時は周りも難しく感じていると思うので気にしないで下さい。

周りと差が付くのが、易しい計算問題の時です。いわゆる『落としてはいけない問題』です。

せっかく簡単な問題であっても計算式を覚えていなければ正解することは難しいです。
この1点のミスで泣く受験者も大勢います。

計算式を覚えるには少し時間が掛かりますが、諦めずにしっかりと覚えましょう。
周りとの差が付かないように取れる問題は着実に取っていきましょうね!

MEMO
計算問題を解く時に重要なのは「法令集を使わない」ということ。
…法令集で調べる時間が勿体ないです。計算式は数個覚えればいいので頭に叩き込んでおきましょう

まとめ

初めに法規過去問を解くと「えっ…時間内に無理…」と感じると思います。

ですが、何回も法令集を引いて何度も問題を解いていると、いつの間にかスピードは上がってきます。

これは受験を3回経験した私が断言します。
なので「今は時間内に解けない~…」という人も安心して下さい。

ただ、法規の勉強を始めたぐらいの頃は何日も継続する必要があります。
途中で違う科目に手を付けて法規から遠ざからないでください。

法規・勉強方法の秘訣は【慣れるまで継続する】ということです!

 

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